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錠剤化のための添加剤

セルロース軸に“結合剤+崩壊剤”提案加速
高齢化背景に〝サプリ版OD錠〞ニーズ高まる
服用や生産性に優れた錠剤は、医薬品の固形製剤の過半数を占め、サプリメントでもメジャーな剤形だ。
錠剤をつくる添加剤には、コーティング剤や成型剤(結合剤、賦形剤)、滑沢剤、崩壊剤などがある。食品としての錠剤は、薬効成分を極少量で設計する医薬品と違い、成分の高含有化が求められるほか、口溶けや味の良さ、飲み易さなど医薬品とは異なる設計が要求される。


最近では、高齢化に伴う製薬分野の口腔溶解錠(OD錠)ニーズの高まりが影響している。
OD錠は、高齢者の誤嚥を防ぎ、嚥下困難者や小児患者などに服用が容易となる錠剤であり、水分摂取が制限されている人や、介護者などでも栄養摂取が容易になる。
機能として、30秒以内に口中で溶け崩れる医薬品処方の開発が盛んだが、そのままサプリメントに使用できない。
このため、食品で使用可能な添加剤を応用することで、“硬度が高く、素早く崩壊する”という相反する特性を両立させたサプリメント版「OD錠」の提案が活発化している。

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