㈱栄進商事（大阪市北区、06-4800-7600）は先月13日、近畿大と共同で出願していた垂盆草（すいぼんそう）の肝保護に関する特許を新たに取得した。
　垂盆草は、ベンケイソウ科キリンソウ属の多年草。中国や韓国では、健康維持に有用な医食同源植物として食用や漢方などに用いられるほか、従来の中医学に西洋医学の検証方法を取り入れて有機的に結びつけた「中西医結合」においても、最良の治療方法として注目されている。

　今回取得した特許名称は「垂盆草から得られる肝保護剤、該肝保護剤を含有する医薬又は食品、及び垂盆草から得られる新規メガスチグマン化合物」（特許第5462996号）。垂盆草から抽出して得られる有効成分を特徴とする肝保護剤を特許範囲としており、「垂盆草利用の主眼となる機能性を明らかにした特許」（同社広報担当）という。