企業ニュース

清光薬品工業、『ソフォン®』の脳機能改善作用を報告

 清光薬品工業㈱(千葉県習志野市、電話047-453-4110)は先ごろ、同社の供給するアカガウクルア塊根粉末『ソフォン®』の脳機能改善作用を報告した。
 富山大との共同研究による認知症モデルマウスの改善効果(in vivo試験)では、認知症モデルマウスの『ソフォン®』抽出物投与群および非投与群と、正常マウス、認知症薬投与マウスについて、①物体認知行動試験、②空間認知試験を実施。①では2つの物体のうち、初回と異なる新たな物体を2回目にどのくらいの時間、マウスが探索するかを測定。②ではY字路の一方を封鎖した状態の後、解放した場合の新路の滞在時間を測定した。
 その結果、①では、『ソフォン®』抽出物投与群は、正常マウスや認知症薬投与マウス同様に、2回目の新たな物質を探索する時間の割合が有意に増加。一方、非投与群には初回と2回目で有意な変化は見られなかった。②では、『ソフォン®』抽出物投与群は、正常マウスや認知症薬投与マウスと同等の新路滞在時間を確認。一方、非投与群では閉鎖時との比較で有意差を確認できなかった。


 すでに、千葉大との共同研究によるin vitro試験では、『ソフォン®』含有成分の作用として、神経幹細胞から神経細胞への増殖・分化誘導効果を確認済みだ。
 ソフォン(学名Butea superba)は、タイ国など熱帯の特定地域にみられるマメ科植物の塊根。タイ国では、カレン族やモン族の間で古くから強壮・強精の伝承薬として使用される。同社は、現地でタイ・チュラロンコン大学生薬学科長のチャイヨウ教授の監督の下、同定、確認された原植物を厳しい品質管理のもとに粉末化。また、同教授らのグループとともにいち早く機能性研究に着手。すでにヒト試験でDHEA-S分泌促進作用(アンチエイジング作用)や抗疲労作用などを確認している。

行政・業界ニュース

企業ニュース

特集

PAGE TOP