高機能ベリー「アロニア」台頭の兆し
ビルベリーを凌ぐアントシアニン量 北米原産の“メディカルフルーツ”
ビルベリーの2~3倍のアントシアニン量をはじめ、カロテノイド類や食物繊維など豊富な機能性成分を含有するバラ科の小果樹「アロニア」。
主要産地の北米や欧州・ロシアに加え、国内でも北海道を中心に、30年以上も前から栽培されていた無名の高機能ベリーに昨今、ようやく光が差し始めた。
アロニア関連製品の市場が今後拡大するに当たって課題となるのが、各社が声を揃える「知名度の向上」だ。現状では、一般消費者はもとより、業界関係者の中でもアロニアは無名に近い。
ただ化粧品通販大手の参入以降、この1 ~ 2年で原料サプライヤー、製品販売企業の増加が見られるなど、健康食品業界でアロニアの関心は高まりつつある。
各社への取材から、新たな高機能性ベリーとしてアロニアが存在感を高める上で、今期はかなり明るい材料が揃っていることがうかがえた。