規制改革会議で混合診療拡大案
政府の規制改革会議は先月28日、公的な医療保険が使える診療とそうでない診療を組み合わせる「混合診療」について、新たな制度を設けるべきだという意見書をまとめた。今月中にまとめる答申に盛り込む方針。
現在の健康保険制度では、保険外診療を一緒に受けると原則として保険診療まで全額自己負担になる。意見書では、こうした現行制度について「個々の患者の切実なニーズに応じた治療が困難」とし、新制度として「選択療養」の創設を要請した。
新制度では、患者が希望する混合診療について医師が診療計画をまとめる。計画の説明に患者・家族が同意し、さらに第三者機関に認められれば混合診療が許される仕組みだ。
しかし厚労省と意見の隔たりがあるほか、医療界からも反対の声が多く上がっており、実現までの調整は難航しそうだ。