食塩市場復調の兆し
新たな市場創出で昨年対比微増に
食生活の変化や少子高齢化の加速、健康寿命延伸を目的とした健康志向の影響により、塩の摂取は年々減少傾向にあり、ここ数年市場規模は縮小が続いていたが、財務所が発表した「平成24年度塩需給実績」では、生活用・業務用の需要量(消費量)が一転してわずかながら増加という結果となった。
ここ数年、市場の冷え込み状況が続くなか、メーカーによる高付加価値商品の開発や、新たな訴求による提案など、潜在的なマーケットの創出に注力してきた取り組みが奏功したといえそうだ。
多彩なニーズに対応するべく、商品バリーションを増やしているほか、夏本番に向けた熱中症対策市場へ
の参入など、時代に合わせたフレキシブルな対応を積極化している。