創立90周年を迎えた(公財)日本農芸化学学会は9日、第40回農芸化学「化学と生物」シンポジウムが都内で開催され、400名を超える聴講客が参加した。
東京大学大学院教授の佐藤隆一郎氏による「食の機能による健康寿命延伸」では、高齢化が進む国内で健康寿命を延ばすことの重要性について言及した。
なかでも、食品の機能性がその重要な役割を果たす可能性は大きいとし、生活習慣病・動脈硬化を引き起こす根幹となる腹部肥満への対策が肝要としたほか、同氏が提唱する新たな機能性食品“運動機能性食品”についての重要性が紹介された。
また、同会長で東京大学名誉教授、東京農業大学教授の清水誠氏によるプログラム「機能性食品研究の過去・現在・未来」では、新たな食品の機能性表示制度についても触れた。