「座っている時間」と「腰椎骨折リスク」に明確な関連があることが、国立がん研究センターがん予防・検診研究センターが8 日に発表した多目的コホート研究の結果でわかった。
40~69歳の女性約2 万4,000人を10年間追跡調査。身体の活動量に応じて、腰椎骨折との関係を調べた。
身体活動量は多いほど骨折リスクが低いとされている。調査では、比較的短時間の筋肉労働や激しいスポーツをしているグループの腰椎骨折罹患率が最も低く、「負荷の大きい身体活動を比較的短時間行うことが腰椎圧迫骨折の予防に有効であることが示唆された」としている。
その一方で、生活習慣病予防で推奨される「全体的な身体活動量の増加」は、腰椎骨折予防については有効でない可能性が示唆されたとしている。