食生活の乱れ、食事の西洋化などで 胃腸トラブルが増加
潜在需要の多さに各社製品開発を加速
近年、過労やストレス、飲みすぎや食べ過ぎ、睡眠不足などを理由に胃腸にトラブルを抱える現代人が増えている。
胃腸の不調は胃潰瘍や潰瘍性大腸炎などの疾患にもつながり、最悪の場合はがんの原因になることもわかっている。
胃腸薬は、一般用医薬品の売れ筋の1、2 位を争うカテゴリーであるが、症状があらわれてから服用する医薬品に頼るのではなく、日々の生活において食品やサプリメントを用いることで、常に胃や腸の調子を整えておきたいもの。
また女性に関しては6割以上が「便秘症である」との自覚をもっていることが調査でもわかったが、胃腸は肌とも密接なつながりがあることから、健康はもとより美を維持するという意味でも胃腸サポート食品が果たす役割は大きい。
胃の働きをサポートする食品素材は、伝承的に利用されてきたものが多い。
カバノアナタケや霊芝といったキノコ類や、梅肉エキス、フコイダン、ヨモギなどがあげられる。
腸の健康を維持する素材は、オリゴ糖、乳酸菌、ビフィズス菌、食物繊維、イヌリン、サイリウム、難消化
性デキストリン、ゴボウ茶など。
プレバイオティクス・プロバイオティクス・バイオジェニックス関連の研究進展により、腸内細菌の役割が解
明されつつある。
ここ数年は胃がんの原因の1 つともされるピロリ菌に有用なLG21菌や、免疫への働きかけが報告されたR- 1 菌も話題になった。