注目度高まる“酒”副産物の機能性
酒の製造過程で出る副産物や醸造微生物の代謝活動で生産される物質に、健康・美容に寄与する効果があることが次々と解明されている。
こうした中、清酒や焼酎の醸造メーカーを中心に、醸造時に使用する酵母、酒の製造過程で生まれる酒粕やもろみなどから健康食品や化粧品原料を取り出し、原料供給や最終製品として販売する動きが活発化している。
また大手企業の中にも、これら素材を用いたサプリメントや化粧品を上市する動きが見られる。
酒由来の機能性素材は、酒醸造の歴史、長い食経験に裏付けされた安心・安全な素材として、消費者からも受け入れられやすい点が特長だ。
食経験が豊富な酒由来の機能性素材、酒の製造工程で用いられる技術を用いて開発された酒とは異なる機能性素材は、ともにユニークで市場性が高いものが多い。
現在も研究開発が進行中の素材が複数見られることから、今後も新たな素材の登場に期待ができそうだ。