盛り上がる「介護食品」市場、商機拡大
健康長寿社会の実現に向けたサプリや栄養療法などが紹介される「統合医療展2015」と、介護食品・高齢者食品等が一斉に披露される「メディケアフーズ展2015」が28日に開幕する。政府の成長戦略に健康寿命伸長産業の育成が盛り込まれたことや、認知症対策の新たな国家戦略案で新しい介護食品「スマイルケア食」活用に向けた取り組みも示され、テレビなどからの取材依頼も相次ぐなど、開催前から大きな関心を集めている。開催規模は前回比4 割増の約280社・約300小間に拡大、28~29日の2 日間、東京ビッグサイトで開催される。
11回目となる「統合医療展」の出展企業は、ウキシマメディカル、エンチーム、デザイナーフーズ、ドクターセラム、ニチニチ製薬、U C C上島珈琲、ユニコなど。健康志向の食品・飲料や、受託サービス、健康器具などが展示される。医療現場で使用されているサプリメントの紹介も行われる。
今回で7 回目を迎える「メディケアフーズ展」は、味の素冷凍食品、岩谷産業、カイゲンファーマ、キッコーマン食品、クラレ、コンビ、J -オイルミルズ、昭和産業グループ、セイシン企業、セティ、太陽化学、DSMニュートリションジャパン、テルモ、ニチレイフーズ、日清オイリオグループ、日本水産、林原、マルコメ、マルハニチロ食品、ユニテックフーズなどが出展。国の後押しで商機が拡大している介護食品や、高齢者向け食品などがお披露目される。新設される「高齢者生活支援サービス展2015」も見どころの1 つだ。
このほか、サプリメント外来や、今後の介護食といったトピックを取り上げるセミナーを実施。28日に、農水省担当官による特別講演「新しい介護食品(スマイルケア食)の普及に向けて」を実施することも決まった。
セミナーの申し込みや、入場料3,000円が無料になる来場者事前登録は、公式サイトhttp://www.togo-iryo.jp/http://www.medicarefoods.com/で受け付けている。