2014年の化粧品統計がまとまった。国内の化粧品市場は2 年連続で前年比を上回り活況だった一方、輸入化粧品は円安の影響もあり後半に失速、微増にとどまった。市場全体としては、昨年4 月の消費税増税による影響が懸念されたが、結果的には化粧品市場の底堅さが目立った。
経済産業省が先月16日に発表した生産動態統計によると、2014年の化粧品出荷金額は1 兆4,876億8,600万円(前年比104%)となり、2 年連続で前年比を上回った。分類別では、「香水・オーデコロン」が39億2,000万円、「頭髪用化粧品」が4,147億5,000万円(同104%)、「皮膚用化粧品」が6,788億1,200万円(同105%)、「仕上用化粧品」が3,086億700万円(同103%)、「特殊用途化粧品」が806億9,700万円(同101%)
となり、「香水・オーデコロン」を除く全ての分類で前年比を上回った。
前年比で5 %以上伸びたアイテムは、「セットローション」(同127%)を筆頭に、「おしろい」(同113%)、「シャンプー」(同110%)、「洗顔クリーム・フォーム」(同108%)、「化粧水」(同108%)、「ひげそり用・浴用化粧品」(同107%)、「乳液」(同106%)、「ほほ紅」(同106%)、「クレンジングクリーム」(同105%)。逆に前年比を大きく下回ったのは「ヘアリンス」(同93%)、「つめ化粧料(除光液を含む)」(同92%)だった。
一方、日本輸入化粧品協会が先月10日に発表した化粧品輸入実績によると、2014年の化粧品輸入実績は2,171億4,000万円(前年同期比101%)と微増に留まった。第1 四半期( 同1 0 6 . 5 % )、第2 四半期(103.9%)は、好調な出足を見せたが、第3 四半期(同95.4%)、第4四半期(99.4%)で失速した。
分類別で見ると「香水・オーデコロン類」が214億円(同104%)、「メーキャップ類」が283億7,000万円(同105%)、「皮膚用化粧品類」が882億円(109%)、「頭髪用化粧品類」が533億7,000万円(同90%)となり、頭髪用化粧品類の大幅減が響いた。
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2014年化粧品出荷金額、2年連続の伸長
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