琉球大学・熱帯生物圏研究センター(沖縄県西原氏、098-895-8972)は、奄美大島の伝統野菜・アマミシマアザミ(学名:Cirsium brevicqule A. Gray)の機能性研究を実施、「脂肪酸合成酵素遺伝子の発現抑制」「非アルコール性肝障害の原因となる肝臓への脂肪蓄積抑制」「血液中の遊離脂肪酸濃度の減少」などの機能性を突き止めた。これを受けて、琉球大学・奄美機能性食品開発研究所・アミノアップ化学の3 者で特許を出願。『向春草®』としての商標登録を経て、サプリメント・青汁市場に向けて、原料供給を進めていく方針だ。「青臭さや苦味がなく、抹茶のような風味があるため、一般食品・菓子類への配合も可能」としており、「健康博覧会2015」では、『向春草®』をブレンドしたジェラートの試食を行った。
『向春草®』の原料は、徳之島町の総合食品加工センター美農里館(みのりかん)で、フリーズドライ・粉砕加工したものを提供する。ポリフェノールを高含有するほか、オイル中に約50%のα-リノレン酸を含む点が成分的な特長だ。『向春草®』事業をトータルコーディネートするNPO法人・奄美機能性食品開発研究所では、「栽培を徳之島町、研究を琉球大学が行い、展示会への出展等を通して普及を図っていく。地域経済の活性化にも貢献していきたい」としている。
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琉球大、肝脂肪蓄積抑制など、アマミシマアザミの機能性を解明
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