(一社)日本雑穀協会(東京都中央区)では毎年3 月9 日を“雑穀の日”と定めており、都内で「雑穀普及フォーラム」を開催した。
2004年の発足から10年の節目を迎えた同協会は、雑穀文化の普及・啓発を目的に様々な活動に取り組んでいる。その一つに、雑穀資格制度の運用がある。雑穀資格制度は、「雑穀エキスパート」、「雑穀アドバイザー」、「雑穀クリエーター」の3つのカテゴリーで構成され、受講者の目的に応じて必要な知識やスキルを習得できるというもの。
2005年の運用開始以降、累計で約3,200人が受講し、現在では、管理栄養士を中心とした雑穀資格保有者らが、雑穀を使った独自のレシピをSMSやセミナーなどで情報発信したり、それぞれの活動フィールドで雑穀の普及に努めている。同協会ではその功績を称えるため、定期的に雑穀レシピコンテストを実施し、同フォーラムでは年間最優秀賞を決定、雑穀クリエーター2 名を表彰した。また、雑穀商品を開発・製造する企業にも「日本雑穀アワード」として表彰し、今年は㈱はくばく、㈱ベストアメニティなど4 社の商品が金賞を受賞した。
雑穀の普及活動について同協会の倉内伸幸会長は「以前は雑穀生産者の減少で雑穀文化は衰退の危機にあったが、資格制度を通して多くの人が雑穀に関する情報を発信し普及に努めてくれている。新しい雑穀文化が育まれ、今後も発展する分野といえ、雑穀が日本の食糧事情を支える役割を担う可能性もありうる」とした。
行政・業界ニュース
「雑穀の日」に記念フォーラム開催
行政・業界ニュース
- アジア最大の美容展「COSMOPROF2024/COSMOPACK2024」がスタート
- クロレラ・機能性植物研究会 クロレラで新知見 樹状細胞への作用メカニズムなど発表
- タイでビタフーズ展、「コラーゲン」トレンドに 40ヵ国・地域から600社出展 日本企業数は過去最多
- 23年の消費者向けEC市場、「物販」14.6兆円に拡大 経産省
- 23年度・東京都消費生活相談 健康食品の定期購入相談、18%増
- 22年「国民健康・栄養調査」 低栄養傾向の高齢者、男性12.9% 女性22%
- 消費者庁、機能性表示食品の安全確保で新規予算 厚労省、健康被害への対応強化
- 届出ガイドライン→「届出マニュアル」に
- 「機能性表示食品」制度改正 サプリ形状のGMP要件化、届出後の自己評価等
- 機能性表示改正、パブコメに107件 「GMP」「120日ルール」等で意見相次ぐ 消費者庁