新表示制度に照準、データ蓄積へ
「目や鼻の調子」「口腔内免疫」など視野に
来月1日から施行される機能性表示食品制度を目前に控え、業界内では「免疫」表示への期待が高まっている。食品の免疫機能に着目した研究領域は幅広く、抗アレルギー、抗ウイルス、抗炎症、腸管保護、免疫調整作用などの研究成果を生かした商品化が進んでいる。
ここ数年、免疫サポート商材の中で活況を呈しているのが、乳酸菌、ビフィズス菌などのプロバイオティクス市場だ。大手食品メーカーを中心に、企業広告によって免疫機能を周知させるマーケティング手法を活用。機能性の認知向上につなげた。
またここ数年、抗アレルギーや抗ウイルスなどを訴求する商材の人気が高まり、フコイダン、キノコ類、ラクトフェリン、大豆発酵培養物、有機ゲルマニウムなどが売り上げを伸ばした。加齢による免疫力の低下や低栄養などの問題も指摘される中、免疫サポート商材のさらなる市場拡大に期待が集まっている。