「機能性表示食品」第1号、6月にも誕生―― 4月1日スタートした機能性表示食品制度は、ガイドライン正式版の公表が3月31日までずれこんだものの、アサヒビール、大塚製薬、キユーピー、サントリーウエルネス、太陽化学、ファンケル、マルハニチロほか、大手・有力企業が一斉に届出を行った。
表示はアイケア肌対応、抗酸化、脂肪対応などのほか、“トリプルヘルスクレーム”を狙う企業も。関与成分はβグルカン、ヒアルロン酸、アスタキサンチン、ルテイン、テアニン、DHAなど多種多様。届け出件数は6日15時の段階で80数件と、順調な滑り出しとなっている。受理されれば、6月にも初の「機能性表示食品」が登場する。カネカや味の素など、近く届出予定の企業もあり、初年度に「機能性表示食品」への移行がどこまで進むか、注目だ。
機能性表示食品の届出ガイドライン正式版がウェブサイトで公開されたのは、制度がスタートする前日の3 月31日。ガイドライン案をもとに申請準備を進めていた企業はこれを踏まえて初日の届出にこぎつけた。
山口俊一消費者担当相は7 日の記者会見で、6 日15時現在で80数件の届出があったことを報告。「結構期待が高いんだなという感じ」と話した。「近日中に届出状況の公表を行いたい」とした。事業者責任に基づく「機能性表示食品」は、制度の趣旨を逸脱した表示が行われていないか、必要な書類がそろっているかといった形式的なチェックを経て受理される。どの程度受理されるかは未知数だが、問題がなかった商品は消費者庁ウェブサイトで情報開示され、6 月にも販売が可能になる見通しだ。