ヒト試験のニーズ、過去最高水準に
新制度に対応、トクホ試験は脂質系に集中
4月1日にスタートした機能性表示食品制度への届出やトクホ取得に向けた食品のヒト試験の依頼は、過去10年間で最も高い水準にあり、受託試験機関各社とも対応に追われている。
機能性表示の届出に必要とされるヒトによる有効性評価試験では、中性脂肪・体脂肪・内臓脂肪などの脂質系、血圧、血糖値、整腸、膝・筋肉など生活習慣対策のほか、抗疲労、肝機能、肌改善などに関する試験依頼が増加。
免疫・抗アレルギー、脳機能、睡眠・抗ストレスなどの試験ニーズも高まっている。
トクホの試験依頼も衰えることはなく、脂質系を中心に、新制度との両睨みで試験を実施するケースが増えている。
トクホの食品形態は清涼飲料に集中。サプリメント形状での試験依頼や引き合いもコンスタントにあるという。
このほか、規格基準型トクホの取得に向け、過剰摂取・長期摂取で安全性評価を行うヒト試験の依頼も増加傾向にある。