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β-カロテン高含有、微細藻由来の新素材上市 

 日光ケミカルズ㈱(東京都中央区、03-3662-7055)は先月19日、微細藻由来の新化粧品原料『NIKKOL GS-Alohalgae(アロハルジェ)-SSQ』の販売を開始した。
 『NIKKOL GS-Alohalgae-SSQ』は、米国のバイオ企業クンリー・アグロシステムズ(ハワイ州マノア市)の微細藻類(マイクロアルジェ)を活用し、共同開発で製品化に成功。培養によりβ-カロテンを高産生した微細藻類のロドソルスマリヌスを、日光ケミカルズのサステイナブル素材『NIKKOLシュガースクワラン』で抽出。ロドソルスマリヌスは、ハワイ島近海、キラウエア火山の溶岩が流れ込む海域に生育する希少な微細紅藻で、クンリー社が採取、単離した藻類2,000株以上のライブラリーから選択されたもの。日光ケミカルズでは、ロドソルスマリヌスの乾燥体を粉砕してβ-カロテンをナチュラルオイで効率よく抽出できる加工技術を確立し、実用化に成功した。
 同社は、以前より、「グリーン、クリーン、サステイナブル+エコノミー」のコンセプトで環境配慮型素材の開発に注力。代表的製品であるシュガースクワランを用いてロドソルスマリヌスを抽出したところ、β-カロテン含有量の高いオイルが得られた。シュガースクワランの感触を残し、一般の植物油と同様に、フェイシャル、ボディ、ヘアケア素材やエステ用オイルなど幅広い用途で活用できる。マイクロアルジェ由来のβ-カロテンを含有しており、アンチエイジング効果も期待できる。サステイナブル素材同士を組合せて誕生したナチュラル原料である点も、製品の好感度アップに繋がりそうだ。同社の環境配慮型油性原料であるGSシリーズの1 つとして発売。「当面は受注生産品として提供する」という。両社は今後もビジネスパートナーとして、新たなサステイナブル素材の共同研究・開発を行う。

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