米食品医薬品局(FDA)は先月16日、マーガリンなどに含まれ摂りすぎると心筋梗塞などのリスクを高めるとされるトランス脂肪酸について、3 年後までに食品への添加を全面的に禁止すると発表した。
冠動脈心疾患や毎年数千件に及ぶ心臓発作を防ぐため。FDAは2013年に規制案を提示し、その後の調査・意見募集で、食品への使用について「食用として安全とは認められない」と結論づけた。米国では2006年より、食品ラベルにトランス脂肪酸の表示を義務付けた。その結果、2003年から2012年の間に、トランス
脂肪酸の消費量はおよそ78%減少したという。
一方、冷凍ピザやポップコーンなどの加工食品にはまだ多く配合されており、今回の決定で「冠動脈疾患を減らし、致命的な心臓病を年数千件減らせる」としている。
行政・業界ニュース
米国、トランス脂肪酸の食品添加禁止へ
行政・業界ニュース
- 24年上期 健食受託調査 139社が回答 54%が増収も、「経営良好」は31%に
- 機能性表示食品「食品表示基準」改正へ 新規関与成分、「慎重に確認」
- 通販協、23年通販利用の実態報告書 健康食品購入は14.6%で横ばい
- 機能性表示食品、サプリ形状の製造「GMP義務化を」 消費者庁検討会が報告書、3つの論点で提言
- 厚労省、プベルル酸の動物実験結果を公表
- 機能性表示食品の全点検 健康被害情報77件、因果関係「確実」はゼロ
- 関係閣僚会合 機能性表示食品で「今後の対応」 食品表示基準など改正へ GMP製造管理で立入検査も
- 健食利用者、8割が「ほとんど毎日摂取」3年以上のロングユーザーが約半数に 健食懇調査
- 「機能性表示食品」検討会 健康被害情報の扱い議論 医師診断の事例「報告義務化を」
- 23年度DgS販売額、9%増8.5兆円 「健康食品」8.5%増、約2,790億円で過去最高