50~70代女性は22%が「毎日」
20歳以上の都民の約4割が健康食品を現在利用していることが、東京都が先月29日に公表した調査結果でわかった。毎日摂取しているのは16%で、50~70代女性は22%。利用のきっかけは4割が「健康の維持が必要と考えたため」と回答、健康意識の高さが健食利用と連動している様子がうかがえる。
調査は2014年度の東京都福祉保健基礎調査「都民の健康と医療に関する実態と意識」で示されたもの。同調査で健康食品について調べたのは5 年ぶりとなる。昨年10月から11月にかけて、都内居住の6,000世帯を対象に調査、3,597世帯から得られた20歳以上の6,403人の回答を分析。調査票への記入を対象者自身が行う「留め置き調査」で実施した。
なお5 年前の調査では、健康食品について「健康の維持・増進に役立つ食品全般を指す」として特保も例示した上で質問したが、今回はこうした定義を行わずに調査。このため「単純比較はできない」(福祉保健局)としており、前回対比は示していない。
健康食品の使用状況は、「毎日使用」が15.7%、「時々使用」が22.5%で、調査時点で38.2%が利用。「以前は使用していたが現在は使用していない」の20.8%を加えると、58.9%に健食利用経験があった。東京都の人口は10月1 日現在で約1,340万人。相当数が健康食品に接した経験があると推測される。
男性は年齢ごとに「毎日使用」の割合が増え、20代は4.8%だが80歳以上は20.4%。女性は50代が22.2%、60代が22.7%、70代が22.2%と僅差で並び、この年代がヘビーユーザーのコア層になっている。ただ、「時々利用」のライトユーザーを加えた健康食品の現在利用者は、30代女性が46.8%でトップだ。健康食品利用のきっかけは、「健康の維持が必要と考えたため」が39.4%でトップ回答。「テレビ・新聞等で広告を見てよさそうだと思ったため」が18.0%、「病気の予防や治療のため」が12.7%、「家族・友人に勧められたため」が11.2%と続く。無回答を除くと、これらの4 回答のいずれかが健食利用の主要な動機となっている。