出展社294社360小間と過去最大規模で開催
　高齢化社会が進む日本で関心の高まる高齢者食・介護食、健康長寿実現へ向けた各種商材・サービスを展示するメディケアフーズ展／統合医療展／高齢者生活支援サービス展が、2016年1月26日・27日の2日間、東京ビッグサイト・西2ホールで開催される。
　超高齢化社会到来を目前に控え、スマイルケア食、予防医療、高齢者サービス等に取り組む企業は年々増え続けており、2016年の出展社数は294社、約360小間（前回比2割増）と拡大。2兆円超の市場創出へ向けた提案が活発化している。

　今年で8 回目を迎える「メディケアフーズ展」は、高齢者食や介護食等のスマイルケア食を中心とした専門展示会。「高齢者に食べる喜びと笑顔を～病院・施設から在宅まで～」をテーマに、148社が出展する（41面一覧参照）。介護食、嚥下食、治療食、栄養調整食、給食・業務用食材、高齢者向けデザート・スイーツ、宅配食、健康志向食品などの商材・サービスが一堂に集結し、来場者は約1 万4,000人を見込む。入場料3,000円が無料となる事前来場登録は、展示会ホームページより受付中。
　食品企業では、日本食菌工業㈱がエイジングケア向けの機能性原料として姫マツタケ原料およびSOP®（サーモンプラセンタ®）原料を紹介。赤澤一三酵素研究所㈱は健康補助素材の納豆菌酵素発酵代謝エキス、低分子馬プラセンタエキス末を出品するほか、ライスヨーグルトや玄米茶がゆなどの試食提供を行う。ユニテックフーズ㈱は、第4世代のとろみ剤「リセットゲル」の試食、天然肉軟化剤KFPEなどを展示。このほか、㈱オカフーズやキッセイ薬品工業㈱、㈱クリニコ、テルモ㈱など有力企業が名を連ねる。
　第12回統合医療展は、統合医療を推進する団体や医療機器メーカー、クリニック、医薬系ルートで展開する健食メーカーなど108社が揃う。「治療から予防、健康長寿社会への実現へ」をテーマに、サプリ・栄養療法、予防医療・補完療法、エイジングケア、生活習慣病予防、健康長寿・介護予防――などに関する商材・サービスを出展。㈱バイオエルティは医療機関でも実績のある、サプリを活用した新たな治療方法「免疫調整療法」を紹介する。地域包括ケアシステムの構築に必要なサービスや製品が集う総合展示会「第2 回高齢者生活支援サービス展」には、在宅ケア・訪問サービスほか、見守りシステムや認知症対策などを扱う38社が出展する。
　記念セミナーは、26日にキッコーマン総合病院院長の久保田芳郎氏が「美味しい減塩食～とくに高血圧と塩分について～」、27日には金谷栄養研究所所長の金谷節子氏が「ここまで来たおいしい嚥下食と認知症予防」で講演するほか、メディケアフーズ・統合医療・高齢者生活支援サービスの3展示会を合わせ5 会場で26講座を実施。出展社プレゼンは、㈱エス・エム・エス、コンビ㈱、㈱林原など、34テーマで行われる。そのほか㈱大冷、高齢者栄養ケア連絡会（協賛：マルハニチロ㈱）、㈱ますや味噌、㈱オカフーズなどが試食セミナーを実施する（無料・予約制）。