化粧品原料サプライヤー大手の岩瀬コスファ㈱(東京都中央区、03-6202-2345)は、ソープ系洗浄剤に配合すると冬季の肌のかゆみが軽減するというデータを持つ『Carbopol®Aqua SF-1 Polymer』(Lubrizol社製)が好調だ。
『Carbopol ® Aqua SF-1 Polymer』は、洗浄系において粘度安定性を付与できる、ボディ洗浄用レオロジー調整剤。すべり性など感触改良効果に加え、冬季の肌のかゆみ改善効果もある点を特徴とする。すでに日本化粧品技術者会主催の「SCCJ研究討論会」で、日本ルーブリゾール㈱と東京工科大学との共同研究で冬場の肌のかゆみを軽減するというデータが発表されている。
冬季の肌のかゆみの意識調査では、性別や年齢に関係なく約50%がかゆみを感じていると回答し、かゆみのある29人を対象にヒトパネルテストで検証。『Carbopo l® Aqua SF-1 Polymer』を4%(供給時製品として。固形分として1.2%)配合したボディー用洗浄剤と、未配合の活性剤併用系ボディ用洗浄剤を連用し、冬
季かゆみの程度を比較。使用前との改善程度の主観評価によると、パネルのうち86%にかゆみの改善を確認した。
また、かゆみの軽減効果は使用開始数日後から認められ、『Carbopol® AquaSF-1 Polymer』配合製剤を連用した5 ~ 7 日後の平均かゆみスコアは使用4 日以前の平均および未配合の場合と比較し、優位にかゆみスコアの低下が認められたという。
なお、昨年9 月には、スイスのチューリッヒで開催された国際化粧品技術者会「IFSCC 2015 Conference」において、関与成分のメカニズム解明に寄与する新たな知見も発表されている。冬季商品化が順調に推移し、「特にボディソープ用途での引き合いが増えている」という。 同社は、「植物由来」「機能性」「新規性」がテーマの化粧品原料を豊富に取り揃え、新規原料も次々に提案している。
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岩瀬コスファ、冬季かゆみ軽減素材が好調
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