2015年の酵素・酵母食品(植物発酵食品)市場は前年比6%増の510億円(植物発酵エキスを主成分とする商品の小売りベース)となった。腸内改善をはじめ美容、ダイエット訴求を切り口に、食系、通販、薬系、MLM、エステなど、販路を選ばない商品として裾野を広げ、7年連続で伸長。特に昨年は、訪日観光客による“爆買い”対象としてドラッグストアで特需となり、市場を底上げした。原料・OEMメーカーではインバウンド特需のほか、中国をはじめとする輸出が好調に推移し、売り上げを大幅に伸ばした企業も。国内外で高まる需要に対応するため、増産体制を強化する動きも出ている。市場拡大を続ける酵素・酵母食品市場を検証する。
酵素・酵母食品は、中高年層から若年層まで幅広い年齢層を取り込み、健康食品を代表するアイテムとして定着。スムージーやスーパーフードとの組み合わせなど、最新トレンドに乗りながら更なる伸長を続けている。
日本の健康食品の草分け的存在として知られる酵母・酵素食品は、中高年女性が主要購買層だったが、ここ数年は酵素食品による「ファスティング」や美容、冷え対策等の機能性が注目を集めたことで20~30代女性を取り込み、市場が急成長した。業種を問わず参入メーカーも急増、現在では100社以上の企業が商品を取り扱う。
最近 1 年間に発売された酵素・酵母食品では、ドリンク、スムージー、サプリメント、スティックゼリーをはじめ、多岐にわたる剤型の商品が登場。植物発酵エキスのほか、・・・(続きは本紙第1590号で。) 購読案内へ