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【特集】山陰・山陽 中国地方 機能性表示への対応着々、成長ステージへ

 鳥取、島根、岡山、広島、山口の中国5県では、微生物、乳酸菌などを利用した発酵・熟成技術や農水産物を活用した抽出技術の集積が進んでおり、林兼産業、丸善製薬、甲陽ケミカル、林原、山田養蜂場などの有力企業が顔を揃える。健康食品、健康茶、健康・美容飲料などの受託製造を手がける企業も多く、全国各地からの受注に対応。


 機能性素材では、グルコサミン、キトサン、カツオエラスチン、ヒシエキス、カキ肉エキス、黒酵母βグルカン、酵素、ショウガ、エゴマ、大麦若葉、桑葉などを世界に発信する。機能性表示食品制度への届出準備に着手する企業も多く、グルコサミン、キトサン、カツオエラスチン、ヘスぺリジン、パイナップル由来のグルコシルセラミドなどの素材で研究レビューを完了させた。新たな成長ステージへと踏み出す中国地域の健食産業をリポートする。
 中国 5 県の総人口は740万人で、九州 3県の約半分ほどの人口規模を形成している。中国地域で事業展開する健食関連企業は約150社に上る。総務省の家計調査によると、中国地域のサプリ消費支出は全国水準よりも高いことが明らかとなり、サプリ消費地としての存在感も増している。都道府県庁所在地別では、鳥取市が第 8 位にランクインした。中国地域の高齢化率は全国平均の26.0%よりも 3 ポイント以上上回っており、今後も健康産業の高い成長が見込まれている。
 中国地域は全国規模で事業展開する受託製造企業が多く、健康食品や健康茶の受託製造企業では、備前化成、ファイナール、セイシン企業、クロレラサプライ、飲料受託ではフジスコ、ミリアグループ、宝積飲料などの有力企業が工場を構える。また中国地域には発酵を得意とするバイオ系企業も多く、機能性食品開発研究所、湧永製薬、万田発酵などが健食事業を展開する。また東洋サプリでは、独自の超・・・(続きは本紙第1590号で。) 購読案内へ

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