若年層の取り込み進める田七人参
雲南省原産のウコギ科の多年草である田七人参(別名:三七人参、学名:Panax notogingseng)は、中国では古くから、お金にも換えがたい秘薬「金不換」として珍重されてきた。日本では、92年の癌学会での発表をきっかけに、90年代半ばごろから、肝機能対応、血流改善訴求の健康食品素材として認知され、市場が形成された。薬系、宣伝講習販売ルートで高齢者ユーザーを中心に安定した推移を見せているが、若年層を取り込もうと、ダイエットや美容などを訴求ポイントとする製品を上市したり、スポーツクラブやエステサロンルートを開拓する動きも目立ちはじめた。新たな展開を見せる田七人参市場をレポートする。