ビーエイチエヌ㈱・海外営業担当取締役 石原健史氏
タイ健康食品市場の最新動向を取り上げる連載は今回が最終回。これまで、国民の2割がサプリを摂取し、1,000億円規模に成長した市場の売れ筋はコラーゲンやグルタチオンなどの美容系で、ステータスを重視する国民性であることなどを取り上げた。最終回では、タイ健食市場の未来を展望する。
タイでは、これまで数年おきに大規模な反政府デモ活動を伴う政権交代が起きており、今や軍事政権下といった政治不安が常に付きまとっている。来年には立法、総選挙、議員議会への移行を目指しているが、どのような結果となるのか予断を許さない状況であり、国内に大きな問題を抱えている。
一方で、貿易の自由化や市場統合による 成 長 を 目 指 し た A S E A N 経 済 共 同 体(AEC)が2015年末に発足。ASEAN域内での関税撤廃や規制緩和が進められており、今後ますます人・モノの流れが自由化・活発化していくことになる。
ASEAN首脳会議のASEN Vision 2020で挙げられた主要12分野の一つであるヘルスケア分野では、2014年に伝統薬・サプリメントのASEAN合意として安全面、安定性、技術面、表示など様々な基準・規制に関するガイドラインが出されている。
成長路線にあるタイは現状、先進国から見た魅力的なASEANマーケットの入り口や、生産基地になっている。個人所得・・・
(続きは3/2発行・本紙1591号で)
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