本日開幕の「健康博覧会2016」では、水素商材を出展する企業が55社超と過去最高を記録。会場は今年も水素商材に席巻されることが予想される。2015年の水素商材の市場規模は、店舗販売ルートの伸長に伴い、前年比3割増の274億円と300億円の大台が目前に迫り、水素商材が本格的なブームとなりつつある。一方で数多くの企業が参入し、市場は玉石混交の様相。今後は仕入業者や消費者に選ばれる性能や使い勝手、デザイン性、さらに安全性や有用性に関するエビデンスを兼ね備えた素材・商材が求められる差別化競争の時代に突入することが予想される。

水素商材市場、300億円の大台目前
　本紙が昨年11月に発表した2015年の水素商材の市場規模は274億円となり、前年比で約 3 割増と急伸。300億円の大台が射程圏内に入ったことがわかった。市場が大きく拡大した理由には、これまでの無店舗販売ルートや健康・美容施設での販売に加えて、店舗販売ルートで水素商材の売れ行きが伸長し始めた点だ。この動きは昨年後半からさらに加速しているもようで、今回の取材でも、昨秋から水素スティックをバラエティショップで販売し始めたというメーカーが、今年に入り売行きが伸び、先月は 1 万セットの販売を達成したとコメント、全国のドラッグストアで水素サプリメントを展開するメーカーも多い月で 1 万個を超えるようになったと回答。さらに今年からバラエティショップでの取引が始まったとするメーカーも複数見られた。
　店頭での売れ行きが好調な背景には、TV番組を筆頭にメディアで水素商材が紹介される機会が増えていること、また大手企業によるテレビや新聞での広告が増えていることなどが挙げられる。水素の健康・美容効果を目にする機会が増えたことで、消費者の認知度は確実に高まっている。日本トリムが昨年11月に実施した調査では、水素水の認知度が 5 割を超えていること、水素水の飲用方法については市販の容器入り水素水との回答が 6 割という結果が出ている。
　消費者が水素商材に関心を持ち、店頭で購入する機会が増えたこと、水素商材が店頭で売れるようになったことで、各小売店も急ピッ・・・

差別化時代に突入、エビデンス必須に
　実際、今年の水素商材ブームの到来を肌で感じるメーカーは多い。本日開幕の「健康博覧会2016」では、水素商材の取扱企業の出展が55社超。過去最高だった昨年を15社以上も上回る盛況ぶり。出品アイテムも水素水、水素水生成器、風呂用水素水生成器、水素発生器、水素美容器、サプリメント、化粧品、入浴料など現在流通する水素商材をほぼ網羅しており、今年も展示会場を水素商材が埋め尽くす格好だ。
　ただ、水素商材がブームとなる一・・・
（続きは3/16発行・第1592号で）