毎年数多くの製品が投入されるダイエット食品。手軽さ・美味しさで若い女性に支持されているスムージー商材、「体質改善」「ファスティング」を目的に利用が進む酵素商材は、昨年に続き人気が高い。製品の種類が増え、購入者の選択肢が広がるという好循環を生んでいる。また、今年は“プチ運動”の関心が高まるなか、燃焼系ダイエット食品の新製品も目立つ。さらに、昨年からダイエット訴求の機能性表示食品が登場。サプリメント『エクササイズダイエット』(ディーエイチシー）は、上市から約3ヵ月、当初設定した売上目標の約2倍の売上を記録するなど、好調な滑り出しを切った製品もある。

甘草由来グラブリジン、サラシアなど　機能性表示食品で市場開拓

　ダイエット訴求の機能性表示食品が昨年後半から今年に入り登場している。アサヒグループ食品は昨年11月にサプリメント『スリムアップスリム 甘草グラボノイド』（機能性関与成分：甘草由来グラブリジン）を投入。ディーエイチシーも、昨冬に同社初となる機能性表示食品『エクササイズダイエット』（機能性関与成分：3 ％グラブリジン含有甘草抽出物）を上市した。パッケージには「脂肪の減少をサポート」「高めのBMIの改善に」と記載。直営店を中心に展開するなか、発売後 3 ヵ月で当初の売上目標の約 2 倍で推移するなど好調をキープする。
　最近では、富士フイルム ヘルスケアラボラトリーが機能性関与成分「サラシア由来サラシノール」を配合した『飲む食べる私のサプリ』を上市した。「糖の吸収を抑える」ダイエットサポートサプリメントとして、ドラッグストアを中心に販売を開始。パッケージはピンク色を基調とし、粒の形状もハート型にするなど、若い女性を強く意識した製品となっており、今後の動向が注目される。
　ドラッグストアなど店販向けでは、大手企業以外の販売メーカーも「受理されたので、今春に投入する」「現在届出中。夏前に発売する予定」「最終製品で機能性表示食品を目指す」など、新制度を商機と捉え、準備を進める事業者も多く、今年は関連製品が一気に増えそうだ。

拡大続くスムージー　酵素商材、海外観光客にも人気

　昨年、本紙の健食受託製造調査で「受注件数が伸びている商品カテゴリー」で「ダイエット」はトップの「美容・美肌」と1ポイント差に迫る2位にランクインするなど、ダイエット食品の製品開発は活発化している。市場全体をみると、スムージー・・・

“プチ運動”ブームで　「運動＋ダイエット」に脚光

　一方、今年は「簡単なエクササイズ」「軽いジョギング」など、“プチ運動”を日常生活の中で行う女性が増えるなか、運動と組み合わせた燃焼系ダイエット食品の新製品が多いのも特長。ある販売メーカー・担当者は「ライザップのような激しいトレーニングは難しいけど、身体を動かし、よりスリムで引き締まったボディに近づけたいと思う女性が増えてい・・・
（詳しくは3/16発行・第1592号で）