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【特集】健康酢 機能性表示・GI登録等、新たな展開に期待

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 「健康酢」は、2004年にメディアによる健康美容効果の発信でブームになったほか、2011年には韓流ブームに乗る形で韓国のザクロ酢『ホンチョ』が大ヒット。その後は大きなブームがなく、市場は縮小傾向にある。一方、2010年に資生堂が玄米黒酢に含まれる「D-アミノ酸」に美肌効果があることを発表したことで、美容訴求での商品展開が加速。黒酢のほか、フルーツ酢やハーブ酢といった健康酢の投入も増えており、競争は激化している。健康酢は、生活習慣病対策としての機能性がヒト試験レベルで報告されているほか、認知症対策素材としての研究も進められており、健康寿命延伸の有力素材として注目されている。昨年にはミツカンが、酢酸を機能性関与成分とした機能性表示食品を上市するなど、新たな提案も出てきており、今後、市場の成長に期待ができそうだ。



「酢酸」で機能性表示 市場拡大の起爆剤となるか

 酢は日本の伝統食材で、「健康に良い」ことが一般に定着している。その機能性はほとんど認知されていないが、これまでに多くの機能性が明らかになっている。黒酢を中心に、醸造酢を対象とした研究では、総コレステロール・中性脂肪・血糖値低下作用、血流循環改善、NK細胞活性低下抑制などがヒト臨床試験レベルで報告されている。マウス試験の段階だが、最近では「黒酢による認知症予防」をテーマとした研究も行われている。このように、生活習慣病や認知症対策に関する研究が進められている健康酢は、まさに健康寿命延伸のための有力素材だ。
 健康酢飲料は、醸造元の老舗メーカー、ミツカンやタマノイ酢、マルカンなどの食酢メーカーのほか、ヤクルト本社や伊藤園、資生堂、ライオン等が展開。ブルーベリー、アセロラ、アサイーなど女性に人気の果汁や、ヒアルロン酸、コラーゲン、食物繊維、L-カルニチンなど、美容やダイエット訴求の素材を配合した製品も数多く投入され、主要購買層である中高年層に加え、若い世代をターゲット・・・

スポーツ向け、ロコモ向け…等 新たな用途提案も

黒酢の原料・OEM供給を行うのは、まるしげフーズライフ、イワキ、ビーエイチエヌ、バイオジェニックなど。各社はそれぞれこだわりのある素材を供給。イメージや体感の良さから、原料供給量は安定推移しているという。
定番素材からの脱却として、新たな提案に注力する企業も。イワキでは、黒酢の新たな用途提案として「シニア向けプロテイン」を開発、提案。黒酢の機能である「血流改善」「運動パフォーマンスの向上」を生かし、HMBや乳たんぱく質を配合し、シニア層の骨や筋肉の衰えに着目した。今後、市場拡大が期待される「シニア向け」「スポーツニュートリション」といった分野に向けた提案を進めていく。
黒酢の機能性研究は坂元醸造が牽引しており、最近の研究では大腸がん抑制効・・・
(詳しくは3/16発行・第1592号で)





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