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【特集】カキ 「カキサプリ」110億円 薬系・通販ルート伸長

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 日本で数千年の食経験を持つ素材として、抜群の知名度を誇る「カキ」。国民のミネラル欠乏状態が懸念される中、近年、「優れた栄養価」、「伝統素材への回帰」、「充実したバックデータ」などが再評価され、商品開発が活発化している。昨年のカキサプリの売上高は前年比5%増の110億円で推移。流通チャネル別では、ドラッグストア、相談薬局、通販ルートで売り上げを伸ばした。ドラックストアルートでは、肝機能や活力訴求のカキ配合サプリが人気を集めたほか、インバウンド需要も下支えした。通販ルートでは亜鉛に着目した商品投入が活発だ。



天然ビタミン・ミネラル素材として脚光、「亜鉛」「タウリン」に注目

 カキは、亜鉛、鉄、セレン、クロム、マグネシウムなどの微量ミネラル、ビタミンA、B群、D、Eなどのビタミン、グリコーゲン、タウリンなどを豊富に含むことから“海のミルク”と呼ばれ、古くから食されている日本の伝統食材。亜鉛含有量は食品中で突出しているほか、タウリン含有量もトップクラスにある。
 カキサプリが日本で開発されたのは約50年前。直近の「国民健康・栄養調査」で公表された栄養素等摂取量を、「食事摂取基準2015年版」で示された栄養素の推奨量と照らし合わせると、ビタミンAは男女ともほぼ全世代で不足。またビタミンB 1 、B 2 は成人男女とも推量量を下回った。亜鉛は20~60代での不足が顕著で、食事摂取基準で設定されている推奨量から比較すると、男女とも約 1 割下回る。マグネシウムは15歳以上の年齢層が充足しておらず、20代では 3 割近く不足。昨年12月、食品安全委員会が公表した「現代の日本では、通常の食事をしていればビタミン・ミネラルの欠乏症が問題となることはまれであり、ビタミン・ミネラルをサプリメントで補給する必要性を示すデータは今のところない」とする報告書とはかけ離れた数字が示されている。こうした調査結果が、天然のビタミン・ミネラル素材であるカキサプリの優位性を再評価する要因ともなっている。
カキサプリ専業メーカーの・・・

抗うつ・抗ストレス、肝機能対策、認知機能改善等で新知見

 機能面では、日本クリニックと渡辺オイスター研究所の 2 社を中心に新たな知見が報告されており、市場成長を後押しする。成分では、亜鉛、セレン、銅、ペプチド類、タウリン、新規抗酸化成分などの健康効果を検証した研究が目立つ。
 日本クリニックでは、血流改善、抗不安、抗アルツハイマー、グルタチオン増・・・
(詳しくは3/16発行・第1592号で)





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