抗疲労訴求のサプリメント市場が拡大している。通販や店頭では2~4割ほど売り上げが伸長した商品も見受けられる。さらに機能性表示を巡る動きが活発化。3月8日現在で抗疲労のヘルスクレームをうたうことができる機能性表示食品は4品目で、快眠・ストレスケアで受理されているものと合わせると15品目を数える。日本の抗疲労研究は、先進的な取り組みで世界をリードしている分野。疲労を抱える現代人の増加とともに潜在的な需要が拡大。参入企業からは、機能性表示食品の目玉となることが期待されている。
解明進む疲労メカニズム
わが国の抗疲労研究は世界的にも先進的で他の追随を許していない。疲労のメカニズムとして、疲労と慢性疲労には酸化と修復エネルギーとプチ炎症・炎症が大きく関係していることがこれまでにわかっている。オーバーワークによる酸素の大量消費が活性酸素を大量発生させ、それにより細胞機能が低下し、疲労した状態に至るという仕組みだ。そのため機能性食品開発の分野でも、抗酸化素材と修復エネルギー素材をバランスよく組み合わせることで、疲労回復や抗疲労をテーマとした商品設計が可能となる。
酸化を防止する機能性素材は、ビタミンC、ビタミンE、システイン、グルタチオン、イミダゾールジペプチド(アンセリン・カルノシン・バレニン)、ポリフェノール、β-カロテン、アスタキサンチンなどがあげられる。一方で修復エネルギーに必要な機能性素材は、クエン酸、カルニチン、CoQ 10 、α-リポ酸、老化により不足がちなビタミンB 1 などだ。抗疲労向けの食品は、これらの素材を組み合わせた設計が少なくない。またこのほかにも、リラックス系や快眠系の素材としてGABAやテアニンなどが流通しており、機能性表示食品としても11品目が登録されている。
イミダ市場は2割超える伸び 再評価進むCoQ 10 、ライチ由来品も台頭
抗疲労関連の機能性表示食品で最初に登録された『イミダペプチド』(日本予防医薬)の関与成分はイミダゾールジペプチド。イミダゾールジペプチドはβ- アラニンとL-ヒスチジンが結合してできたジペプチドで、アンセリン・カルノシンとも呼ばれている。人間の筋肉の中で作り出さ・・・
(詳しくは3/16発行・第1592号で)
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