機能性表示食品やスマイルケア食の取組みを
日 本 チ ェ ー ン ド ラ ッ グ ス ト ア 協 会(J A C D S )の調査によると、2015年のドラッグストア総売上高は、前年比1.1%増の 6 兆1,325億円となった。同協会は、「日本国内経済は人口の減少に伴い全体として縮小傾向にある中でプラス成長を維持できたことは、日本の産業として国民から信頼され、なくてはならないものとして期待されている」と総括している。
総売上高は、J A C D S の正会員社(130社 1 万4,393店舗、構成比94.2%)の集計から導き出されたもの。
売上高を分野別でみると、「医薬品」で1 兆9.664億円(前年比0.9%増)で調剤の売上が伸びている一方で、OTC販売の伸び悩みが継続しているという。「化粧品」では、1 兆2,972億円(同2.2%減)となり、4年連続の減少。「これまでに見られない大きな前年割れの数値」となった。「日用品雑貨」では、1 兆3,213億円(同2.3%増)となり、毎年化粧品の売上と同様の傾向が続いていたが、今回別々の結果となったとしている。健康食品をはじめ酒類、医療雑貨、家庭雑貨などを含む「その他」は 1 兆5,476億円(同 3 %増)となり、「これまで D g S の売上をけん引してきた主要カテゴリーである」とした一方で、「成長率 の 鈍 化 傾 向 が 見 ら れ る 」 と し た 。J A C D S によると、「セルフメディケーションを推進する健康寿命延伸産業であるという自負」のもとに「予防や介護といった領域において地域包括ケアシステムへの対応に積極的に取り組む必要がある」としている。
店舗数では、前年から526店舗増の 1 万8,479店。規模別店舗数では、150坪以上の割合が57.9%(前年度55.0%)と大型店増加傾向が顕著になっている。
J A C D S は、今年、機能性表示食品やスマイルケア食など「食と健康」分野の取組みや地域の健康情報拠点としての機能を具現化させていく方針。
先月幕張メッセで開催された展示会「ドラッグストアショー」では、機能性表示食品の企画展示が行われていたほか、医薬品卸企業のブースでも、機能性表示食品の製品を紹介、棚作りを行うなど、業界内で同制度への関心の高さがうかがえた。
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