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【特集】アフリカ素材 アルガンオイル、バオバブ、タイガーナッツなど次々に


健食・美容素材の宝庫

 アフリカ素材がアツい。過酷な環境下で育つ植物は生命力が強く、そのため栄養成分が豊富な素材が多いのが特徴だ。中でも話題になっているのが“スーパーフード”。今年1月にTVで紹介されたのをきっかけに爆発的に需要が伸びているタイガーナッツ、美容用途だけでなく近年は「食べるコスメ」として食用でも注目されているアルガンオイル、栄養価が高く“命の木”とも呼ばれるバオバブフルーツも人気素材だ。この他、ルイボスティー、シアバター、ハチミツ、モリンガ、カラハリスイカ、テフやきびといった雑穀など、アフリカは健康・美容素材の宝庫。日本に紹介されていない素材も多く、今後、新規素材の開拓ではアフリカは目が離せない。



アフリカ発スーパーフード
 
 広大な面積を誇るアフリカは、日本の国土の約80倍の面積を持つ。熱帯雨林気候、サバナ気候、ステップ気候、砂漠気候など様々な気候帯を有し、それぞれの地域では、気候や環境に適応したアフリカ特有の植物が育つ。少雨や紫外線が強い過酷な環境下で育つ植物などは、ビタミンやミネラルなど栄養成分が豊富なものが多い。そうした植物は、古くから現地住民の貴重な栄養源となり、また、食品だけでなく薬や化粧品、日用品などにも利用されている。
 そうした植物由来の食材が、アフリカ発“スーパーフード”として世界で注目を集めている。世界の食品市場において、スーパーフードはすっかり定着し、素材そのものだけでなく、飲料や菓子など幅広く製品化され流通。これまではチアシードやアサイー、キヌアなど南米由来のものが多く、次なる開拓地として、世界中のバイヤーや商社がアフリカ由来の植物に注目し始めた。

スムージー、飲料、製菓、美容オイルなど幅広い用途

 新しい素材の中で、昨年から日本でも流通が増え始め、次に来るスーパーフードとして注目されているのがバオバブフルーツだ。バオバブは、ほぼアフリカ全土に自生しており、世界最高齢のもので1600歳という長寿の樹木。果実をつけるのが170~200歳と言われ、現地では 6 ~ 7 月頃に、熟して乾燥し落下した果実を収穫する。
 バオバブフルーツは主にパウダーに加工され、スムージーや飲料に使われるケースが主流だったが、最近では、パンの生地やチョコレートに配合されるなど、健康訴求の製菓・製パンなど用途も拡大しつつある。バオバブフルーツに含まれる栄養成分は、100g当たり食物繊維が49gと豊富で、ごぼうの約 8 倍にあたる。この他、カリウムを始めとしたミネラル類、ビタミンCなど含む。また、バオバブの種子から抽出されるオイルはビタミンE(γ-トコフェロール)が多く、メラニン生成抑制効果から美容オイルとして注目されている。
 地球温暖化の影響もあり、現在では唯一モロッコの、さらにその一部の地域でしか取れないのがアルガンオイルだ。アルガンオイルは、アルガンの実100kgからわずか 1 kgしか搾油できない希少なオイルで、日本では化粧品用途で広く使われている。
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(詳しくは4/6発行・第1593号で)

フェアトレード、女性支援、環境保護

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