特集

【特集】食品受託分析検査 栄養成分・機能性成分分析に照準


得意分野を生かした分析提案で差別化

 食品の受託分析機関への依頼はこれまで、残留農薬や異物・異臭、カビ毒、重金属、放射線物質といった、いわゆる体に悪影響を及ぼすものが中心だった。これらの分析項目はもちろん一定の需要を確保しているが、近年、栄養成分や機能性成分といった体に良いものの分析ニーズが伸びている。これらの分析には高い技術が要求されるが、他社との差別化や新たな収益の柱として、こうした分析技術の開発に注力する機関が増えている。食品分析機関の最新動向に迫った。



異物分析依頼は高止まり
残留農薬分析は競争激化

 食品の受託分析機関が提案する分析サービスは、栄養成分・機能性成分、食品添加物、微生物、重金属、残留農薬、カビ毒、異物・異臭、各種規格試験、DNA解析による品種判別分析や遺伝子組み換え食品の分析 ―― など多岐にわたる。消費者の食の安心・安全に対する意識の高まりを背景に、安定した需要を持つ。近年、食品への異物混入事件が相次ぎ、異物・異臭検査の依頼が特需的に増加。現在は落ち着いているが、異物検査の依頼については高止まり状態にあり、月に300~500件の受託があるとする分析機関も。以前と比べて需要は高い水準にあるという。
 残留農薬の分析は、食品分析で一定量の依頼が見込めるため、各分析機関の収益の柱となっている。さらに輸入食品が増え、輸入食品の届出件数が年々増加。検疫所におけるモニタリング検査においても残留農薬検査が強化され、安定した需要を維持している。一方、最近の分析依頼の傾向として、コストを抑えるため、モニタリング項目や国内で使用されている農薬などに絞った依頼が増えているという。さらに各分析機関の検査費の価格競争も激化、単価下落が顕著となっている。各分析機関からは「売り上げも検体数も減った」「残留農薬分析が売り上げの 4 割から2 割に減った」という声が聞かれた。こうした中、各分析機関では、生薬、・・・
(詳しくは4/20発行・第1594号で) 購読案内
栄養・機能性成分分析の需要増
高齢者食への対応行う機関も





毎号平均60ページの圧倒的情報量で業界を牽引する「健康産業新聞」
ウェブ上では一部の紹介のみです。紙面には業界人必見の記事が満載。
信頼のオピニオンリーダー「健康産業新聞」をご購読ください。

毎月第1週、第3週水曜日発行 
年間購読料21,600円(税込)
(1666円/月)


行政・業界ニュース

企業ニュース

特集

PAGE TOP