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【特集】免疫サポート 新表示に照準、「免疫機能」の研究活発に


乳酸菌、キノコ類、発酵大豆培養物、LPS、β‐グルカン等、有力素材続々

 機能性表示食品制度が施行されて1年が経った。「免疫」関連では、「ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減とする」との機能性表示で2品が受理された。新たな免疫機能が受理されるには、健常者を対象に複数の評価指標を用いて生体に作用する機能を臨床試験で検証し、健康機能の表現を工夫することが鍵となる。免疫機能に着目した研究では、抗アレルギー、抗ウイルス、抗炎症、腸管免疫・粘膜免疫系の正常化、免疫調整作用、抗ストレスなど幅広い領域がターゲットとなる。機能性表示食品では、「口腔免疫を正常に保ち、感染因子からの不快感を軽減します」、「自然免疫力を向上させ、感染因子からの保護に寄与します」などの表示を視野に、臨床試験に着手する動きも。市場では、乳酸菌やビフィズス菌などプロバイオティクス商材の売り上げが伸びており、加齢による免疫力低下やセルフメディケーションへの意識の高まりなどを背景に、さらなる市場拡大が期待されている。



トクホ、新制度の「免疫」表示、
「感染抑制」の可能性に期待

 免疫は細菌やウイルスなど感染因子やがん細胞などを原因とする体の不調を防ぐ働きのことを指す。加齢や疲労・ストレスによる免疫力の低下や低栄養などの問題が指摘される中、食品の持つ免疫調節作用に注目が集まっている。免疫機能を実証する評価項目では、NK細胞活性、T細胞、B細胞、インターフェロン-γ、TNF-α、TFN-β、マクロファージ活性化能、血中の I g G 、I g M 、I g A 、唾液中のsIgAなどが利用される。
 機能性表示食品制度は今月 8 日時点で284品目が受理されている。そのうち免疫関連では、メチル化カテキンを機能性関与成分とする製品で、アレルゲンへの抵抗性に関する表示として「ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減する」との機能性表示が受理された。既にトクホでは、アグリコン型イソフラボン+カルシウムを関与成分とする製品で、「歯を支えるハグキの健康を保つ食品です。更年期以降の女性の方に適してい・・・
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臨床試験で健康機能を検証、研究フィールドは世界へ





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