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【特集:プロポリス】新規顧客開拓、新たな需要創造が課題


化粧品、ペット商材などに応用

 通販やMLMといった無店舗チャネルで常に売り上げ上位に位置するプロポリス。シニア層を中心に根強い支持があり、高い体感性から長期的に利用する愛用者が多いのもプロポリスの特徴といえる。また、抗菌作用、抗炎症作用、免疫賦活作用など豊富なエビデンスを有し、国内外で様々な機能性研究が報告されるなど、健康食品素材の中でも存在感を示す。プロポリスの市場規模は300億円といわれ、これまで安定した市場を形成してきたが、昨今、愛用者の高齢化などから市場の縮小を懸念する声もある。安定市場の形成、もしくはさらなる市場規模拡大には、今後、新たな顧客開拓、新たな需要創造が急務で、キャンディーや歯磨き粉、スプレーなどライトな商品から、化粧品への配合、ペット商材に応用するメーカーも出てきた。



沖縄産プロポリスに特異成分を発見

 国内に流通するプロポリスは、ブラジル産がシェアの 8 割を占める。500種類以上あると言われるブラジル産プロポリスの中でも、同国南東部に位置するミナスジェライス州のグリーンプロポリスは、高品質かつ豊富な機能性成分を有していることから高い評価を得ている。特に、グリーンプロポリスの起源植物であるアレクリンには、他の起源植物にはないアルテピリンCが含まれ、抗ガン作用を始めとした様々な機能性が確認されている。日本のプロポリスメーカーでは、地域や起源植物を限定して差別化を図る。
 一方で、ブラジル産プロポリスは、気候や為替、ブラジル国内の社会情勢などの影響を受けやすく、原塊の供給量に伴い原料価格も左右されやすい。近年は、中国やインドといった新興国の富裕層でも注目され始めたことから、諸外国の原料買付の動きも活発で、一時は原料価格が高騰。現在は、中国を始めとした世界経済の鈍化もあって原料価格は安定しており、プロポリスのグレードにもよるがキロ当たり70~200ドルで取引され、数年前に比べて落ち着いているという。
 ブラジル以外のプロポリス原料では、オーストラリアやニュージーランド、中・・・
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