低迷を続けてきたオーガニック市場に変化の兆しが見えてきた。自然食品専門店や自然食卸など食系流通関係者の話では、オーガニックやナチュラル製品を志向する消費者は増えているという。ニーズの高まりに伴い、販売チャネルも多様化。イオンはオーガニックのPB商品を拡充し、ダイエーでは、「ボタニカルショップ」を展開する。この他、成城石井やナチュラルローソンもオーガニック製品を積極的に展開。また小売りだけでなく、オーガニックのレストランやカフェも増え、オーガニック食材を使った飲食店に対し民間団体が「オーガニックレストラン認証」を付与する取り組みも始まった。さらには、2020年の東京オリンピックに向けたオーガニックの動きもある。日本におけるオーガニック市場は上昇機運が高まっている。
世界に遅れをとる日本の
オーガニック市場
2010年調査のデータをみると、日本の市場規模は当時で1,300億円。一方、欧米の同時期の市場規模は、米国2.8兆円( 1ドル111円換算)、欧州全体で2.8兆円(1ユーロ125円換算)となっている(別表)。これらの数字を単純に比較しても、日本のオーガニック市場は、世界のオーガニック先進国に遅れを取っている。
オーガニック後進国といえる日本だが、昨今、オーガニック市場に変化の兆しが見え始めている。
一つは、消費者の食に対する意識の変化がある。3.11の原発事故や、度重なる食品偽装問題を機に、特に出産を控える女性や子育て世代の女性層を中心に食の安心・安全への意識が高まり、オーガニッ・・・
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