29日、都内で「ボディートークシステム」のアクセスセミナーが行われた。同システムは世界35カ国で医療関係者などに活用されており、ブラジルでは軍病院などの公立病院で導入されている。また南アフリカ共和国では看護師らによって地域医療に生かされているほか、ドイツ、オーストリア、スイスでは大学での学士号認定に向けた準備が進んでいる。
「ボディートーク」は、西洋医学やヨガ、経絡などの基礎の上に、量子物理学を応用したシステムで、自然治癒力を引き出すための統合的アプローチが特徴。アクセスセミナーでは、セルフメディケーションに焦点を絞り、受講者が自分で心や体のケア、けがなどへの応急処置ができるようになることを主眼にしている。
今回アクセスセミナーを実施した米国IBA(International BodyTalk Association)認定上級施術士の今田泰氏は、自身も重度のアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、それに伴う不眠やうつ状態を経験し、「ボディートーク」によって克服した経験を持つ。「西洋医学をはじめ、ヨガ、経絡などの東洋医学、さらには心理的・感情的要因まで、重層的な原因に統合的にアプローチするのがボディートーク。オリンピック選手やそのトレーナーの中でも実践されている。」(今田氏)という。
現在、日本には260人ほどの認定施術士がいるが、医療関係者などからも関心が集まる。今田氏は、「医療機関との連携事例もある欧米に比べると、まだまだ日本では認知度が低い。アクセスセミナーは人への施術ではなく、セルフメディケーションを目指したもので、まずはそこから効果を実感してほしい。」と語っている。 アクセスセミナーのカリキュラムは一日で、台湾などでは消防隊員の応急処置講習としても導入されている。