プロテイン、HMB、アミノ酸・・・等
スポーツ人口の増加とともに、「いつまでも健康でいたい」「理想のからだを手に入れたい」といった意識が一層高まっており、アスリートやスポーツ愛好家のほか、一般ユーザーの間でも、スポーツニュートリションの利用が浸透し始めている。こうした流れに伴い、大手食品メーカー各社がチャネル拡大を進めるなど、販促を強化。商品パッケージの改良などを進め、「健康増進」「持久力強化」「筋力強化」「ダイエット」といった目的別の提案を加速し、一般ユーザーに向けた販促に力を入れている。オリンピックを見据え、量販店でもスポーツニュートリションの品揃えに注力、関連商品の仕入れを強化しており、「環境が変化してきている」という声も。さらなる盛り上がりが期待されるスポーツニュートリション市場に迫った。
食品大手が販促強化
一般ユーザーへの提案も加速
日本生産性本部が昨年 7 月に発表した「レジャー白書2015」によると、2014年の国民のスポーツ参加人口は、「ジョギング・マラソン」が前年比2.9%増の2,140万人、「トレーニング」が同10.1%増に伸長。このほか、登山やスポーツ自転車、テニスの市場も拡大した。さらにフィットネスクラブは、同1.9%増の4,320億円と 3 年連続で成長、過去最高を更新するなど、スポーツ人口の増加が続いている。
スポーツ人口の増加を背景に、大手食品メーカーによるスポーツニュートリションの提案も加速。森永製菓はコンビニからスーパーへと販路を広げ始めた。明治は2020年までにこの分野の売り上げを倍増する計画だ。味の素や大塚製薬もオリンピックを見据え、この分野の販促に力を入れている。ドラッグストア等の量販店でもスポーツニュートリション専用の棚を拡張し、提案を強化し始めている。
一方、スポーツニュートリションとして販売しているアイテムを競技者だけでなく、一般の人の健康維持アイテムとして提案する動きも。アミノ酸サプリメント『MUSASHI』を展開するインフィニティでは、ダイットに注力する女性や治療院に通う中高年層などに向けた提案を強化。明治はソイプロテインで、競技者に関係なく、からだを引き締めたい人に向けた啓発を進めている。スポーツニュートリションを展開するメーカーは、アスリートや競技者のみならず、素材の体感性やエビデンスを生かし、一般ユーザーに向けた提案を加速し始めている。
プロテインの売り上げ好調
植物由来素材もトレンドに
スポーツニュートリションの主な素材は、疲労回復のためのアミノ酸、体力や筋肉づくりを目的としたプロテインやクレアチン、コンディション維持のためのビタミン・ミネラル類など。一般ユーザーによる素材の使い分けも浸透してきている。
中でも好調なのがプロテイン。「2 ケタ増」「過去最高の売り上げ」とするメー・・・
(詳しくは5/18発行・第1596号で) 購読案内
毎号平均60ページの圧倒的情報量で業界を牽引する「健康産業新聞」
ウェブ上では一部の紹介のみです。紙面には業界人必見の記事が満載。
信頼のオピニオンリーダー「健康産業新聞」をご購読ください。
毎月第1週、第3週水曜日発行
年間購読料21,600円(税込)
(1666円/月)