統合医療

胸腺と乳酸菌との組み合わせ 癌に対するアポトーシス効果が増加

 カリフォルニア大学ロスアンジェルス校(UCLA)医学大学のマンドー・ゴーナム博士による研究によれば、新規ケフィア菌物質(PFT)が癌細胞を自滅させるという。PFTは、ラクトバチルス・ケフィリ・P-IF菌(Lactobacillus kefiri P-IF)をフリーズドライして得られたもの。P-IF菌は、他の菌株よりも細胞の表面が凹凸し、凝集する特徴を持つという。


 ゴーナム博士はPFTを使って、乳酸菌の癌細胞に対するアポトーシス効果を研究し、免疫を介した作用機序などについては、「International Journal of Immunopathology and Pharmacology」「International Journal of Oncology」などに論文を発表。最近では昨年8月に来日し、都内で講演を行っている。
 また、胸腺エキスとP-IF菌の組み合わせ(サイモケフィリ)によって、癌細胞のアポトーシスを増加させるという。いずれも in vitro による研究のため、今後のさらなる研究が待たれるものの、日本でも株式会社フィスが原料供給を行っているほか、株式会社メディカルユース、株式会社すかい21などが製品販売を行っている。主に医療機関向けの販売が中心だという。

サイモケフィリにケイ素を加えた「サイモケフィリシリカ」を発売

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 株式会社すかい21は、P-IF菌と胸腺エキスを合わせたサイモケフィリにケイ素を配合した「サイモケフィリシリカ」を昨年11月に上市。医療機関向けに提案している。同社代表取締役の瀬戸山忠人氏は、「P-IF菌が腸内環境を改善する効果に着目し、商品化を決断した。さらにサイモケフィリについての新しい知見が得られたため、我々の強みであるケイ素を合わせて、『サイモケフィリシリカ』を開発。医家向けに提案を進めている。」と語る。
 同社の胸腺末は、ドイツ製の20倍濃縮原料を使用しているほか、水溶性活性ケイ素をはじめ5種類のミネラルをイオン化した濃縮溶液末を配合している。

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