消費者の健康意識やダイエット志向の高まりを背景に、機能性糖質や高感度甘味料の利用がこれまで以上に広がっている。市場にはエリスリトール、スクラロース、アセスルファムカリウム、L-アラビノース、ネオテーム、オリゴ糖、希少糖など数多くの素材が流通。カロリーカット、マスキング効果のほか、耐糖能改善作用、血糖値上昇抑制効果など、独自の機能性をもつ素材も。最近では自然派志向の高まりを受け、ステビアや羅漢果、アガベシロップといった、天然甘味料の提案も加速している。
炭酸飲料が好調
健康志向で「低糖質」需要も拡大
機能性糖質・甘味料の消費量が最も多い食品形態の 1 つが清涼飲料で、2006年以降、生産量が伸長している炭酸飲料での需要が増加。消費者の健康志向を反映した低糖・低カロリータイプの炭酸飲料が好調に推移している。
調査会社のTPCビブリオテックによると、2015年度の炭酸飲料市場は前年比6.2%増の6,746億円となった。主要カテゴリーにおいて大型新製品の投入が相次いだことが影響。具体的には、『コカ・コーラ ゼロ』(日本コカ・コーラ)、『ペプシストロング(ゼロ)』(サントリー食品インターナショナル)、果汁炭酸の『メッツ』(キリンビバレッジ)、『レモンジーナ』(サントリー食品インターナショナル)が好調に推移した。これら低糖・低カロリータイプの甘味料には、アスパルテームやアセスルファムカリウム、スクラロース等が利用されている。
炭酸飲料以外でも、機能性糖質の飲料への利用が広がっている。コカ・コーラシステムは今年 4 月、「甘くておいしいのにヘルシー」をコンセプトに開発した『ヨーグルスタンド 希少糖の飲むヨーグルジー』を発売。甘味料に希少糖を使用することで、健康意識の高まりに対応した。飲料のほか、スイーツや調味料、外食産業での利用も増加。砂糖の代わりに・・・
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