逆風の中、“次世代キノコ”開拓へ
昨年2月のアガリクス.bの安全性問題に端を発した風評被害で、安全面での再点検や新たな販売戦略の見直しが行われているキノコ市場。食経験の豊富なキノコ素材の掘り起こしや、免疫以外の有用性に着目した研究開発も進んでいる。その中の注目株が、ベニクスノキタケ、マイタケ、ハタケシメジ、茶樹キノコだ。台湾産のキノコで、豊富なバックデータを持つベニクスノキタケ。一般食品としての知名度が高く、米国ではがん治療薬や乾燥肌対応クリームとしても使用されているマイタケ。メタボリック対策に有用とされるデータが学会で次々と発表され、ヒト・ペット用サプリとしての利用が進むハタケシメジ。中国・福建省産キノコで、血糖値対応として市場拡大が期待される茶樹キノコ。今回はこれらのキノコを取り上げ、その特性や市況をリポートする。