心臓、認知関連のほか、スポーツサプリに注目集まる

　ヨーロッパのサプリメント・栄養剤・機 能 性 食 品 素 材 の 展 示 会 「 V i t a f o o d sEurope 2016」が先月10日～12日の 3 日間、スイス・ジュネーブで開かれ、世界から約 1 万6,500人が来場した。昨年からおよそ100社増の約900社が出展。そのうち、素材サプライヤーが約520社占める。国別では中国からの出展社が最も多く174社、続いてフランス118社、ドイツ63社、米国61社、イタリア58社、インド42社、スイス35社、オランダ32社、イギリス30社、韓国20社が出展。日本からは、アミノアップ化学、ファイン、岐阜セラツク製造所、ハーバー研究所、日本生物.科学研究所、日水製薬の 6 社に加え、現地法人としてカネカ、太陽化学、三菱ガス化学などが出展していた。

　今回会場で注目された原料は、オメガ3 、プロバイオティクス、プロテインなど。お腹の調子に効果のある素材として代表的な「プロバイオティクス」は、あちこちのブースで見られた。現在ヨーロッパでは、2012年にEFSAが、ダノンのヨーグルトにおいて、プロバイオティクスのヘルスクレームを取り下げたことをきっかけに、プロバイオティクスをヨーグルトなどの製品へ付加価値として提案するよりも、食物繊維や菌種を付加価値としてヘルスクレームに申請する傾向が増えているようだ。実際、取扱い企業にとっては、表示できない事が大変な痛手のようで、展示会で提案している目的として、一般食品ではなく、サプリメント用途で提供していたり、ヨーロッパ以外の国に提案しているといった企業も多く見られた。
　心臓関連器官の健康訴求として、最も・・・
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