一斉分析サービスで「リスク回避」の役割担う
食品の受託分析機関では、昨年5月に施行されたポジティブリスト制度による残留農薬の規制強化により、分析依頼が急増。検体数で前年比倍増を記録した受託分析機関が続出した。しかし、昨年半ばから分析依頼のニーズが大きく変化。「同制度にどう対応するか」から、違反リスクの高い農薬に絞った分析依頼が増えるなど、「リスクをどうやって回避するか」という現実的な対応を図る動きが鮮明になってきた。ポジティブリスト制度が健食業界に突きつけた課題や、残留農薬の一斉分析を行う受託分析機関での対応をまとめた。