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【特集】プロテオグリカン 機能性表示に高まる期待感 次世代素材はセカンドステージへ

 関節系・美容系の豊富なデータと体感性の高さで伸長を続けるサ ケ軟骨由来プロテオグリカンは、2009年に化粧品、翌年に食品向けの原料供給が本格スタート。産学官の強固な連携も功を奏して認知度も向上し、大手企業の参入もあって、当初の想定以上のスピードで広がりをみせている。機能性表示食品の登場もあり、ますます注目を集めている。



郷土料理をヒントに
量産化成功

 青森県・弘前大学医学部の高垣啓一教授らがプロテオグリカン(以下PG)の研究を本格開始したのが1980年。当時は牛や鯨などの軟骨を、有害性のある薬品を用い複雑な工程で精製しており、1 g 3,000万円という高価な試料だった。商業利用を目指して量産化を模索していた高垣教授は、地元の有力企業である角弘と共同研究をスタート。サケの鼻軟骨を酢につけ柔らかくした青森県の郷土料理「氷頭なます」がヒントとなり、口に入れても安全な食用酢酸とアルコールのみを使用したサケ鼻軟骨PGの抽出をひらめいたという。これにより大量の高純度PGの抽出法が確立され、価格も従来の1,000分の 1 で製造可能に。一丸ファルコスと角弘が2009年に化粧品原料、翌年には食品用原料の供給を開始。角弘からは世界初のPG配合製品「PG-inりんご酢」が発売された。
 2011年、青森県はPGを核とした新産業振興基本戦略を策定し、産学官連携を推進。県、弘前大学、青森県産業技術センター、青森県PGブランド推進協議会、一般企業とともに、産業振興と地域・・・
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企業動向
トップサプライヤーとして市場牽引
美容用途で機能性表示申請中
(一丸ファルコス)
PG配合黒りんご酢、
りんご酢ゼリーなど販売好調
(カネショウ)
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