機能性表示食品制度の積み残し課題を検討する場は中盤に差し掛かり、次回は今月30日、ビタミン・ミネラル等の安全性と「機能性表示」について議論する。機能性関与成分が不明確な食品については「クラス分け案」という具体策が示されているが、ビタミン・ミネラルは追加に慎重な意見が目立っている。一方、糖質に関しては追加に理解を示す意見もあるものの、積み残し成分がすべて制度の対象となるかは現在のところ微妙な情勢にある。

　消費者庁の「機能性表示食品制度における機能性関与成分の取扱い等に関する検討会」は、①ビタミンなど栄養成分の取扱い、②機能性関与成分が明確でないものの取扱い ―― を順番に議論し、今秋にも報告書を取りまとめる。前々回は、健康食品産業協議会の関口洋一委員が制度の対象になり得る具体的な成分を例示（表 1 ）。糖質に関しては賛同する意見も聞かれたが、ビタミン・ミネラルの追加には慎重論が相次いだ。「まず栄養機能食品を見直すのが本筋」「保健薬もある中でさらにわかりづらくなる」といった指摘があった。
　先月26日の第 5 回会合では②につい・・・
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