昨年の訪日中国人観光客の消費額は8,089億円。そのほぼ同じ規模の8,006億円の日本製品がインターネット(中国EC)で買われているという。今年には1.5兆円を超える勢いだ。中国EC最大手で知られる「天猫(Tmall)」を展開するアリババグループ日本法人のアリババ㈱代表取締役社長/CEO香山誠氏に話を聞いた。
中国の越境EC拡大の
現状について
日本から中国への越境 EC 消費額は、昨年約 8,000 億円。中国が世界から越境 EC で購入しているのは 4.8 兆円です。つまり全体の約 20%が日本。トップクラスのシェアです。昨年から今年にかけて約3 倍に急伸し今年中に 1.5 兆円に届く勢いです。私は、近い将来に 3 兆円規模までは拡大すると見ています。その内の、健康食品、化粧品、ベビーキッズ用品が7 割を占めていることが特徴的です。大手の化粧品やベビー用品メーカーのほとんどは参入しているでしょう。昨年の中国人インバウンドの消費額が 8,000 億円ですから、ほぼ同じ規模の買い物にインターネットを利用していることになります。日本製品の最大の魅力は安心、安全。当然効果も重要です。だからこそ、ベビーのためにとか、肌に塗るとか、摂るとかには、日本製なのです。化粧品では基礎化粧品が強く、美白とかエイジングケアが人気です。肌質も合いますし中国やアジア圏ではやはり優位性があります。 最近の美容家電の伸びにも注目しています。
中国市場に参入を考えるとき、中国での成分チェックの後、指導を受けるといっ・・・
(詳しくは”Diet & Beauty” 2016年5月号で)