「伝統食材」「健康機能」「ストーリー性」
“沖縄スーパーフード”、ブレイク寸前
沖縄健食市場に明るい兆し――。海外のスーパーフードが健康食品市場を席巻する中、「伝統食材」「健康機能」「ストーリー性」を持つ国産スーパーフードの代表格として“沖縄スーパーフード”の注目度が上昇。ウコン、ゴーヤー、パパイヤ、アロエベラなどの定番素材からバガス(サトウキビ由来)、紅芋といった新規素材まで、特色ある“沖縄スーパーフード”が脚光を浴びている。関連団体も発足し、市場ニーズに合わせた支援体制を整え、ブームに依存しない“沖縄スーパーフード”のブランド化を図る。また県が中心となり、機能性表示食品の活用に向けた支援事業を実施。シークヮーサー、琉球もろみ酢、ウコン、沖縄モズク由来フコイダンなど、新制度に有望な県産素材を選定。産学官一体となり、さらなる機能性データの蓄積を進め、機能性表示食品の実現を目指す。
健食出荷額91億円で減少
県産スーパーフードで巻き返し
沖縄県健康産業協議会によると、平成26年の県内健康食品出荷額は91億円(前年比93.9%)で、厳しい結果となった。ヒット商材不足、県外企業のニーズに応えられない加工技術、低調なインバウンド―― など要因は様々。県内の健康産業にとっては我慢の年が続いている。
ただ、今回本紙の現地取材では、県内企業から「素材の認知向上とともに受注が増え、栽培農場を拡大した」「青汁用途を中心に県外向けOEMが好調」「海外向けの原料供給が 2 ケタ増で推移する」「観光産業とのコラボで新しい顧客獲得につながった」―― など、確かな手応えを感じるコメントが多数聞かれ、業界が復活に向けて歩み出したことがうかがえた。
明るい材料の 1 つが“沖縄スーパーフード”だ。ここ 2 年、健康食品市場では、チアシード、キヌア、ココナッツといったスーパーフードが空前の人気を博しているが、それら多くは海外産。こうしたなか、“国産+スーパーフード”へのニーズが高まっており、独特の気候と風土で育ち、栄養価に優れた県産果実、野菜な・・・
(詳しくは6/15発行・第1598号で)
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