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【特集】殺菌乳酸菌 免疫賦活作用への関心高まり注目度アップ


ハンドリングの良さで供給拡大

 腸内フローラの改善”へ関心が高まり、ますます追い風基調が続く乳酸菌市場。なかでも安定した品質と加工のしやすさから殺菌乳酸菌(死菌)へのニーズが急増している。原料サプライヤーの熱心な情報発信も奏功し、殺菌乳酸菌が持つ機能性や、蓄積されたエビデンスも広く知られるようになった。現在、サプリメントのみならず、機能性付加価値素材として一般加工食品への採用が相次いでいる。特に、殺菌乳酸菌の特長ともいえる免疫賦活作用への注目が集まっており、抗アレルギー、抗疲労、抗インフルエンザ作用などを想定した商品開発が進んでいる。“腸内フローラと健康”に関する研究は近年急速に進んでおり、腸管免疫を活性させる殺菌乳酸菌への期待もさらに高まっている。



光岡氏が提唱したバイオジェニックスに脚光
乳酸菌の有効性メカニズム解明進む

 乳酸菌の機能性に関する研究は古く、その有効性を明らかにしたのがロシアの微生物学者メチニコフ。人間の老化は腸内の有害菌によって起きる腐敗産物の発生が原因とし、ヨーグルトを食べて有害菌を減らすことが長寿の秘訣であると提唱した。この「ヨーグルトの不老長寿説」を起点として、乳酸菌研究がスタートした。同時に殺菌乳酸菌の研究も古い歴史を持つ。約100年前には、マウスに加熱殺菌した乳酸菌を添加した餌を食べさせたところ 8 %寿命が延びたとの文献があり、殺菌乳酸菌も古くから知られている。
 これまで殺菌乳酸菌を用いた研究では、腸内細菌叢の改善、便通改善などの整腸作用をはじめ、生体防御、免疫賦活、アレルギー抑制、美肌作用など、あらゆる機能性が確認されてきた。
 殺菌乳酸菌(死菌)の機能性に関するメカニズムについて、腸内細菌叢研究の権威、光岡知足氏が提唱したバイオジェニックスの考えに注目が集まっている。バイオジェニックスとは、生体へ直接作・・・
(詳しくは7/6発行・第1599号で)
乳酸菌の基礎研究に意欲
殺菌タイプのビフィズス菌の提案にも注力
コンビ
グラム7.5兆個の乳酸菌「EF-2001」
バルク供給本格化
日本ベルム
“胃には胃の乳酸菌”をテーマに
新しいコンセプトの乳酸菌LJ88の供給開始
スノーデン
生体利用効率に着目した新たな乳酸菌原料
「乳酸球菌nanoECF ® 」の供給本格化
ブロマ研究所
ヒト由来乳酸菌
『シールド乳酸菌 ® M-1』を供給
森永乳業
伝統食から生まれた植物由来ナノ型乳酸菌
大手エステなど新たなルートで採用増
IHM
米どころ新潟発の米由来植物性乳酸菌
美肌効果等で機能性表示へ準備進む
亀田製菓
オーラルケアで引き合い好調
アレルゲン表示不要の殺菌菌体を供給
キティー
エンテロコッカスフェカリス菌配合サプリ
『濃縮乳酸菌エンテリス』売上好調
ジャパンライフ




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