葡萄の果実に含まれる2つのポリフェノールに注目が高まっている。種子中に含まれる「プロアントシアニジン」、果皮に含まれる「レスベラトロール」だ。プロアントシアニジンは国内での安全性・機能性データの積み重ねにより、「内面美容」を切り口とした食品素材として市場が拡大。幅広い機能性から食品・化粧品で新規採用が進んでおり、市場は着実に拡大している。さらに、欧州で血管強化剤としての医薬品実績もあることから、今後はメタボリックシンドローム対応やトクホ開発への期待も高い。一方レスベラトロールは、昨年11月に英科学誌「ネイチャー」で報告されたマウスの寿命延長効果に関する論文に世界が注目。米国ではすでに医薬品の開発も進んでおり、こうした流れを受けて国内でも本格提案がスタートしている。国内での研究データはまだ薄いものの、アンチエイジングを切り口に市場構築が始まっている注目素材だ。